山彦よ響け

山とVしかやることがない人の日記

称名川 ザクロ谷(出発まで)

ビビってました。

ビビリすぎたかもしれません。

 

ザクロ谷に行ってきた。

 

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大学生で沢を始めて少ししたとき、この谷を知った。いつか行きたい、そう思ってから10年近く経ち、ようやくといったところだ。

 

2012年の富山大の事故が起きたときは、やっぱり難しい沢は危ないんだなぁと思うとともに、ここは怖い沢だと脳裏に刻み込まれた。

 

2016年には実際に行く計画を立てた。

しかし現地まで行ったものの、天気予報は悪化して、結局観光だけして終わった。

今思えばあのときはなんて準備不足だったんだろう…天気が良くても、絶対に無理だった。

 

そして去年の2020年、ついに3人で突入かと思われたが、またも天候不順で中止となった。

今年こそはと臨んだ2021年、去年のメンバーから一人欠けてしまったものの(パパは大変です)、ヨッシーさんと二人での決行となった。

 

僕のシフト提出の関係で、7月上旬には山行日は8月末と決まった。

7月末にプレをして、次がザクロ。ちょっと準備不足感もあるかもしれないが、ヨッシーさんとは昔から沢に行っている仲だ。連携は大丈夫だろう…

 

プレに選んだのは五十沢中流部ゴルジュ。

結局は日帰りでゴルジュオンリーになったにもかかわらず、時間切れ敗退だった。

普通に難しくて時間がかかりすぎた。

あれ、ザクロ大丈夫なんかなこれ…と思ったが、お互いあまり口に出さないようにした。

 


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五十沢中流部ゴルジュの核心の巻きを終えて

 

8月に入り、ザクロの日が近づいてきた。

今年は長い梅雨のようで、ほとんどずっと雨が降っている。

8月末に行くことにしたのはたまたまだけど、8月はこの月末にしか行けなかったんじゃないかというぐらい天気が悪かった。

 

10日前から、プレッシャーが凄くなってきた。

もうシャアもメガバズーカランチャーを外すレベル。

毎日毎日、称名滝ライブカメラ立山アメダス常願寺川の水位(あんま関係なかった)、

そして天気予報を見て、水量が増えないこと、当日の天気が良くなることを祈っていた。

気象協会の立山称名滝の予報は、数時間でガラリと変わるほどの不安定な状態。

土日が晴れ予報になっても、寝て起きれば変わっている。何も信用はできない。

 

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立山アメダス降水量(出典:気象庁ホームページ

 

今回は土日月と3連休を取ってある。山行日を土日にするか、日月にするか、ギリギリまで粘って決めようと思った。

水曜、まとまった雨が降った。くっきりと現れたハンノキ滝は、木曜になっても消えなかった。

しかし快晴の金曜、ほとんどハンノキ滝は消えた。これで大丈夫、というわけではないとは思うけど、2020年のお盆の記録と同じくらいの増水だろうと想定した。

予報はコロコロ変わり、土曜が昼から小雨か雨が降る予報になった。

これもまた当日には変わるだろうと信じ、金曜夜出発を決めた。

 


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金曜日の称名滝ライブカメラ

 

 

何より土曜夜出発に変更して、天気予報が更に悪化したから行くのをやめた、ということは避けたかった。

もう、このドキドキには耐えられない。