山彦よ響け

山とVしかやることがない人の日記

屋久島フリーウェイ (屋久島9日目  4月27日)

 
朝5時過ぎ。車を停め、アプローチ開始。
昨日確認した赤布を辿って歩き始める。 踏まれてそうな跡がたくさんあって、 赤布を見失ったら相当面倒くさいだろう。
4月下旬といえど屋久島は暑く、 大粒の汗を流しながら取り付きまでの登山をこなした。

 

偵察時の入山直後の場所
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ホサカに「(3週前ぐらいになった足指のしもやけは)治った?」 と聞くと、「悪化したわ」と返ってきた。… まぁ安静にしてなかったですもんね。
七五岳を登ったときよりも足指の痛みが強く、 左足はクライミングシューズが履けない様子。 右足クライミングシューズ、 左足は沢靴でフリーウェイに挑むそうだ。


あそこまで行けば取りつきかな?と思う辺りで、 朝6時の島内放送が聞こえてきた。 思ったよりもよく聞こえて驚いた。
ともかく概ね真っ直ぐ直登して取り付きに到着。 ここまでだいたい1時間くらいだ。

 

やっとこクライミング開始。

ホサカも流石に沢靴でフリークライミングのスラブは厳しいので、 難しいピッチは自分がリードをすることになった。
なので順番的に、ホサカのリードで1p目をスタートする。

 

1p目 5.7 フォロー
ボルトが1本というのが気になっていたが、 すぐに藪に入るので問題ない。

 

1p目
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2p 10d リード
早速このマルチルートの核心。2,3ピン目のところで、 これでいくの〜?もっといいとこないかな〜 とモゴモゴしていたら落ちた。普通に難しかった。
とりあえずは無事にムーブ解決して通過できた。

 

3p 10b  リード?フォロー?(覚えてない)
スラブなのでいやらしかった(気がする)

 

4p 5.8 フォロー
藪に突っ込むぞ!

 

5p 10a リード
短いクラックを登るが、 ジャムバチ効きってわけではないので一瞬戸惑った。
短いのでググイと行けばすぐ終わる。テラスが快適。

 

6p 5.9 フォロー
岩欠ける。テンションかける。テンションさがる。

 

6p目 トラバース気味に左上していく
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7p 10c リード 

スラブを登った。記録通り最後の方のボルトは破断しているけれど、結構ピン間は短いのでそれはそこまで気にならない。でも全体的に大変だった気がする。
 
8p 10a  フォロー 

ホサカは垂壁を登った後藪に突っ込んでいった。 こいついつも藪に突っ込んでるな。
まぁつるべの順番的に仕方ないんだけど。
藪のなかでピッチ切っていて、 終了点を見失っていたので探すことに。
少し左の方に行ったら壁があって、ボルトが見えた。
正解はちょっと左上しながら登ってくるんだったんだなぁ。いや、 わからんっすよこれ。

 

8.5p 10mぐらいコンテで移動

 

9p 10a フォロー
キレイなスラブ。よく沢靴でこれ登れるなぁ〜と感心する。
おまけにかなり暑いので手もぬるぬるだ。
スタンス細かかったのでクライミングシューズでも簡単ではなかっ た。

 

9p目のスラブ
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10p 10c リード
このピッチはトポではボルト数がなんと25!
第二の核心ピッチだ。
流石に細かく打たれているので、 適度に間引きながらヌンチャクをかけていけば問題ない。

しかしいい加減スラブ続きで足指が痛くなってきた。
ここは上までスラブが繋がっているが、藪も近い。
ボルトも藪から近かったので、藪を掴んだりしながら終了点へ。
この登り方じゃ10cないかな?まいいんすよ、これまでさんざん藪使ってきたし…

 

ここが終われば困難なところはもうないかな、という感じなので、フォロービレイをしながらゆっくり景色を眺めることができた。
やっぱり海が見えると気持ちいい。たまに吹く風も、 暑さにダレた体に心地いい。
島はいいなぁと改めて感じた。

 

10p目終了点から
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11p 5.7  フォロー
スラブを登ったり、藪を登ったり、 また藪を登ったりしながら終了点へ。
ホサカさん藪好きっすねw(ルート的にしょうがない)


11p目
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12p  5.9 リード
天気が急に怪しくなり、ポツポツと雨が降ってきた。
スラブで雨はヤバいばい(ここ九州要素)、 と急いで抜けようとする。
抜けようとするけどちょっと傾斜が急になるところの乗り越しが怖い。え~こわ~と逡巡しながらも、なんとか立てた。
めちゃ頑張った。

あとは目の前の藪を直上して山頂にいくだけ、と思ったが、 少し距離がありそう。
藪にちょっと入ったところで、短いがピッチを切る。

 

13p 藪 フォロー
「なんでここで切る!?」みたいなことをホサカが言ってきたが、
いや、藪漕いだ後にピッチ切るの大変だし… さっきのピッチだと山頂までは届かなそうだし…と言い訳を述べた。
単純に結構急な藪漕ぎなのでしんどそうっていうのが正直なところだった。

ホサカリードで山頂まで。 今日ほんとに藪漕ぎリードしまくってるなぁ、と微笑ましくなる。

やはり少し距離があり、奮闘しながら山頂へ。

何はともあれ、無事モッチョム岳登頂。
よかったよかった。

 

山頂からは屋久島の集落が一望できる
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しかし思ったよりもかかってしまった。
まぁ雨が本格的に降る前に抜けられたのでよかった。

後は疲れた体を引きずって下山するだけ。

お疲れ様でした。

 

スーパーから見たモッチョム岳
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出発5:10~山頂15:00~登山口17:30

 

〈総評〉
藪が濃い!

 

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下山後、急いでスーパーに移動して夕食を買いに行った。
屋久島最後の晩餐だ…何にしようか…
惣菜コーナーに行くと、半額のそばが目に入った。
そばか…屋久島最後にそばか…と悩んだが、
でも150円か…と気づいたらそばを買っていた。
あと唐揚げも買った。

おいしかった。

モッチョム岳登山口の駐車場で就寝した。

 

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屋久島10日目 最終日


今日は船の出航時間までダラダラするだけ。

13時半と思ったより時間があるので、朝イチに平内海中温泉( こころざし200円)に寄ったりして時間をつぶした。

 

とりあえず汗は流せる
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そして一昨日から行こうと決めていたモスバーガーに開店同時凸。
船の出航時間まで居座るつもりだったが、 思った以上に店内が狭く、人もいない。
それに店員の方も島のおばちゃんたちって感じなので定食屋かな? というようなアットホームな雰囲気だ。
いたたまれなくなってそそくさと退散した。


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あとはドラッグストアに寄ったりしながら、少し早いが港で待つことに。
しばらく待っていると、船が到着。

やはり高速船と比べてでかい。

 

屋久島で食べたヤクデンの惣菜、半額のそば、ほっともっと、モスバーガー
屋久島の魂を感じた。


僕は忘れない。